みどりのリビングラボ 『数⽇前までなかった屋内施設が突然出現!? こんな⼤規模施設まで簡単にシェアリング♫』 2023年3月1日2023年7月31日 midorism SDGs、まちづくり、公共空間利活用、市民・地域連携、賑わいづくり、防災 『数⽇前までなかった屋内施設が突然出現!? こんな⼤規模施設まで簡単にシェアリング♫』 その日の朝、我が目を疑いました。3日前には、何もなかった外庭SQUAREに、屋内施設がドーンと建っていたからです。その名も『エアーパレス』。間口10メートル奥行き20メートルの真っ白な屋内施設は、空気を入れた薄くて丈夫な素材で出来ています。基礎的なセッティングに半日かかるものの、空気を満たすのに要する時間は、なんと!たったの8分だと言うから驚きです。 そんな即席の屋内施設『エアーパレス』を使って外庭SQUARE で開催されたのは、1日限りの“ TRAVELING Sports Park ”と言うイベントです。午前中は沢山の子供たちとご家族が集まって、DANCE Lab. CLAPによるキッズダンスショーが行われました。舞台には10人ほどのユニットが次から次に登場してヒップホップやダンスミュージックに合わせて元気よくダンスを披露して行きます。それを見るダンススクールの子どもたちの数は100人近く。そして、その舞台を観にやって来たご家族も加わって、総勢、数百人が集まりましたが、『エアーパレス』はそんな大人数の人たちも余裕で収容してしまいました。最大で1000人が一堂に会すことも出来るそうです。 時には100人以上の子供たちが飛んだり跳ねたり踊ったり!どんなに元気に動き回っても、『エアーパレス』はへっちゃらです。なおかつ暑さ寒さと言った気象条件からも『エアーパレス』は守ってくれます。冷たい雨が降っても、強い日差しが照り付けても、中は居心地の良い空間が保たれ続けます。 『エアーパレス』を使って1日限りの“ TRAVELING Sports Park ” を企画したのはイベント会場設営を手掛ける会社、西尾レントオール。会場では西尾レントオールのキャラクター“レント君”が子供たちに囲まれていました。私も“レント君”と一緒にお写真♫ ちょうど『ジブングッズ.com』のブースで、写真から簡単にTシャツやトートバッグを作れる企画をしていたので、“レント君”との写真をTシャツにして貰いました。スポーツイベントの思い出が、あっという間に記念のTシャツになりました。午後からはbiima sportsと言う首都圏で話題の21世紀教育の総合キッズスポーツスクールが、親子で楽しむスポーツイベントを開催。誰でも“早く走れるようになるノウハウ”を、ただ教えるのではなく、子供たちに問いかけながら、答えを選択させたり考えさせたりしながら習得させて行きます。簡単なスクールではありますが、30分のレッスンが終わる頃には運動能力を上げるためのヒントを子供たちは身につけ、そして、先生からの問いに答えることで主体性や課題解決の方法まで学んでいました。 『エアーパレス』の中を文字通り駆け回る子供たち。有り余る元気を発散させるパワーにも『エアーパレス』は負けません。数年に一回くらいしか開かれない大規模イベントや季節ごとの催事。数えるほどの催しのために常設会場を作る予算はない。でも、そんな時、公園や運動場に簡易で安価に設置できる屋内施設があったならば!少なからず、そこに暮らす人たちの役に立つと思いませんか?使わない時には、1.2メートル×1.2メートル×1メートルにまでコンパクトに畳むことが出来る『エアーパレス』。それぞれ地元のお祭りやイベントの時に、市や町、学校などでシェアリングすれば、様々な場所に持ち運んで、多種多様なイベントで大活躍出来そうです。『エアーパレス』が旅をするように町から町へとイベントをして回る、まさに“TRAVELING ”な感覚です。 またイベントはもちろん、雨風を避け、寒さや暑さを和らげることができる『エアーパレス』なら、大災害が起きた時に避難所として有効活用することも可能です。いざと言う時に実力を発揮する『エアーパレス』を、実際に災害用に避難所施設として考える自治体もあるそうです。大きな屋内施設を建てるには時間もコストもかかります。でも、その割には建てた場所の周辺の人しか恩恵を受けられないばかりか、季節ごとにしか活用出来ない可能性も少なくありません。そんな時、簡単に持ち運んで建てることができる『エアーパレス』があれば、無駄なく、色々なイベントやお祭で有効活用が出来るのではないでしょうか。災害の時には、災害救助隊とともに『エアーパレス』も移動して、いち早く被災者の皆さんの役に立つ、そんな日は遠くないような気がします。